Rowing（ローイング・ボート競技） とは、細長い船に乗り込み、1000mや2000mといった決まった距離を、いかに速く漕ぐことができるのかを他の船と競う競技です。

　「ボート」と聞くと、競艇やカヌーを思い浮かべる人も多いのですが、それらとは異なります。Rowingは己の身体を大胆に動かし誰よりも速く漕ぎ進めていくとても熱いスポーツです。

　また、Rowingは個人競技と団体競技の特性を併せ持ちます。一人で漕ぎ進める「シングルスカル」、2人で息を合わせる「ダブルスカル」「ペア」、4人で豪快に水面を駆け抜ける「クォドルプル」「フォア」、9人が同じ船に乗ってRowing史上最大の速度を出す迫力満点の「エイト」などがあります。乗る船や一緒に漕ぐ人が異なるたび、いつも新鮮な気持ちにさせてくれるRowingは非常に魅力的で、奥深いものです。

　ぜひ新入生の皆さんも、人生で一度は試漕会に参加して、実際にボートを漕いで、Rowingが持つ神髄に触れてみましょう。

　なんといってもRowing最大の魅力は、水上で風を切り水の上を滑るような疾走感です。それをもっとも近くで実感できるのはRower（漕手）です。Rower（漕手）は、その名の通りボートを漕ぎ進める者たちで、Rowingで欠かすことができないエンジンです。

　Rower（漕手）は、平日週2回程度南大沢キャンパスにて、Rowing動作を再現したエルゴマシンを用いた陸上トレーニングと、休日にボートを漕ぐことができる場所に赴いて実際にボートに乗る水上トレーニングを行います。

　初心者でも、文化部出身でも、運動が苦手でも、Rowingで活躍できる土台は必ず存在します。上級生の指導のもと、最初からハードなことは行わないので、初心者であっても無理なく練習することができます。

　もちろん、経験者も大歓迎です。新たな風を一緒に切り抜けて、一緒の船を漕ぎ進めていきましょう。

　RowingにはCox（コックス・舵手）の存在も欠かせません。

　Cox（舵手）は、船の上で進行方向を真っ直ぐ見ることのできる唯一の存在です。風を感じ、船を感じ、いつだって冷静に周囲を捉えて的確な声をRower（漕手）に掛けていきます。

　動画や実際のレース風景を見ていると、ただただ座っている人のように見受けられるかもしれませんが、全くそんなことはありません。ボートの針路を定め、疲れ果てているRower（漕手）を自分の声を使って全力で鼓舞し、水面や風の状況を踏まえて座り方を変えるなど、たくさんのことを一瞬で判断する必要があります。

　Cox（舵手）は、漕がないけれども、Rower（漕手）と一緒に大会に出漕することができる、非常に面白いポジションです。

　現在、Cox（舵手）として、大学からRowingを始めた女性部員1名が在籍しています（2024年2月現在）。Rower（漕手）とともに主役になりうるCox（舵手）になりませんか。

 　Rowingの練習において、Rower（漕手）・Cox（舵手）ともに必要不可欠で有難い存在であるのが、Manager/Supporter（マネージャー・サポーター）です。

　Manager/Supporter（マネージャー・サポーター）の主な業務としては、①練習・大会時のサポート・ビデオ撮影②合宿時の調理③モーターボートの運転 などがあります。

　Rower（漕手）やCox（舵手）が一生懸命に練習している姿を間近で見ることができるので、その分Rower（漕手）やCox（舵手）に対する思い入れも強くなります。

　Manager/Supporter（マネージャー・サポーター）は、男性部員1人、女性部員2人の計3人が在籍しています（2024年2月現在）。都立大ボート部をより大きな組織へと成長していくには、Manager/Supporter（マネージャー・サポーター）となる皆さんの力が必要です。Rowingに対する知識はあってもなくても大丈夫。Manager/Supporter（マネージャー・サポーター）も主役になりえます。ぜひあなたもManager/Supporter（マネージャー・サポーター）の輪に加わりましょう。

　Trainer（トレーナー）という形でRowingに携わることもできます。現在、Trainer（トレーナー）として活動している部員はいませんが、そのことを裏に返せば、自分で活動する内容を自分で決められる点で、学生生活を送る上でかなり有益な経験を送ることができるようになるでしょう。

 　他大学のボート部のTrainer（トレーナー）を例に業務内容を挙げてみれば、①Rower（漕手）の食事・栄養管理②練習環境の改善③練習指標の数値化 などがあります。

　しかしながら、これは一例に過ぎません。ぜひ自分の手で、都立大ボート部のTrainer（トレーナー）の先頭に立って、Trainer（トレーナー）としての礎を築いていきましょう。

　Manager/Supporter（マネージャー・サポーター）との違いも全く決まっていないので、入部後、思う存分自由に活動していきましょう。こちらも男女や経験を問わず募集しています。